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麦わら帽子を深く被った男が朽ちて葛に侵食されたプールサイドに佇んでいる

秋の夕日はオレンジの照明を当て、水面のゆらめきを微かに男に映す

舞台は古い学校のプール。仕切りに使い古されたビニールシートが一枚。流木がオブジェのように置かれ、観る側の向かいのプールサイドに椅子が一つ。


重低音や幻想的な音が響き、男のパフォーマンスは行われる

このプールで踊りたいという男の希望があったと、聞いてしまっていたので、いつプールにはいるのだろうと好奇な期待が先行してしまう。

刈払機のエンジン音。刃が石を当てるカンカンした音が聞こえている。装置の外のノイズ

だが、男のゆったりとしたパフォーマンスを観ているうちにノイズはキャンセルされて、記憶を刺激され、クロスオーバーする感覚になる。随分むかしにいくらかのパファーマンスを観てきたせいだ。山海塾…桃園会…維新派…太田省吾…ゴドーを待ちながら…3月の5日間…


流木のような木を一つ拾い上げた男がフェンスでカンカンと遊ぶ

と、ついに水に入るが、転ぶ。動かない男。

時間の経過が不安をもたげるころ、少女が向かいのプールサイドにあらわれ、据え置かれていた椅子の横で男をみつめる。

少女はゴドーさんは今日は来ないけど明日は来ますみたいなことは言わない。

その代わりに、椅子をバシャっとプールに投げて去っていく。

おれはあるワークショップで少年をやったことがある。ポッツォがちょっと近づいてきやがったので、ごっつい引きながらセリフを喋った。っていうか俺がゴドーなのか?いや会いたくないでしょそこのふたり組には。と思ったのだった。その時その場所そのキャストその芝居でなら。

椅子の落下の後、男は再び動き出し、フェンスのビニールシートをたぐりよせる、やはり遊んでいるように見える。水を含んだビニールの重さにアンカーがあり安心する。きっとそのプールはすごく滑るから。

落ちた椅子を隠すかのようにビニールシートでぐるぐると巻き、プールの角に押していった。

男は流木のような木製の小さな帆船を手にしてプールに浮かべ、空に浮かべ、プールをでて奥へと帰って行った。そのちいさな帆船は目を引くオブジェで、どんどん淡くなっていく夕日の、だが強さがありよく刺してくれる強い陽の光の偶然によく映えた。


プールサイドに残された青いビニールシート巻きの椅子は、黒沢清の蜘蛛の瞳のラストを思い起こさせた。陽の光と風の中、カカシをミイラに青く巻いたようだった。それが不吉なもののように思うのは、おれの心理がそう傾いているからだろうけれど。


ここで踊りたいと、演じてくださった方が挨拶をされて、終演になった。

投げ銭というはなしだったのだが、無料でとなってしまった。すばらしかったので、申し訳ない気持ちだったが部外者感もあり、妻に18:00までに帰ると言ってしまったのもあり、早々に引き上げた。


最後あいさつを聞きながら、ninoheronのhellloが脳裏によぎり、帰りの車で聴いて帰った。PVの舞台の雰囲気がなんとなく今日の舞台に似ている。


はにかんで

タイムスリップ

いつかはねって

笑った

ninoheron 『hello』より



素晴らしかった。


クローズドの、この一回だけのパフォーマンスを記録しておこうと思い褪せる前に書いた。

パファーマンスされた方

企画された若松夫妻

感謝。


2025/09/28



















祝日の今日、午前中で一旦仕事を切り上げて小諸の体育館へ行き、娘の卓球の試合に合流した。

数試合一緒に観覧したのだが、もうどうにも飽きてしまって落ち着きのないちびに妻が苛立っているし、彼を引き取って事務所へもどることに。少し畑仕事をしようかどうか迷ったが、16:00超えてしまっていて、ここから軽トラでちびを連れ回してもどうせ動画に頼るだけになる。ただでさえ、試合中youtube漬けマイクラフィルターバブル泡だらけの彼にそれは憚られる。どうしたものか、はたと種にんにくを外す作業があることに気がついて、彼にやらせてみると、黙々とにんにくを解体している。解体ガーリック。バブル崩壊成功か?

そのスキに収穫包丁とカマを研ぐ事にした。


包丁を研ぐ。ような時間をいままで取れてこなかったなと思う。忙しなく畑にでてやるべき粗がたくさん見えてしまい、なんとかせにゃとただ気が急く。うちに子どものお迎えの時間になり慌ただしく畑を後にして終わる毎日。

今年のひどい畑のせいで、やりようもなく諦めが勝ち空白のような時間が出現して研ぐ包丁はそれでも美しく光ってくれた。


昨年、娘のスキー板のエッジを削ったりワクシングしたり、板メンテナンスデビューをした。娘の板で失敗したくないから、自分の板でも作業していたので、気づいたのだが、アイスバーンでの滑走で明らかに信頼性が増して安心して攻めることができるし、結果、変に癖のついた体の使い方にならずに上達すると感じた。板のメンテナンスなどしたことがなかった。だから自分は変な曲がついてしまったのかもしれない。し、今、矯正するのが苦労でいる。まあ、それが体との対話というか、生まれ直しのような作業で興味深くはあるのだけれど。そんな紆余曲折を彼女がする必要はない。子どもの板はいい状態にしておいてやりたい。

毎週末のクラブ練習が近づくたびに、ある程度のメンテナンスをしつつ過ごす日々のリズムが心地よかった。

洗面器に水を張ってオイルストーンとダイヤモンドシャープナーを沈めておき、板を固定用バイスにセットする。ブレーキアームを輪ゴムで固定して、ワックスと汚れをスクレーパーで削り取る。ブロンズブラシで更に汚れをかき出してから、ボーダーカッターでサイドウォールを削る。ガイドにセットしたファイルでエッジを砥ぐ。沈めておいたダイヤモンドストーンで荒くエッジを研いでから、オイルストーンで仕上げの研ぎにはいる。音楽をかけながら無心になれる。エッジを仕上げた後にホットワックスをかけて一晩置いて染み込ませておく。水曜日頃エッジ関係を終わらせておいて、木曜日か金曜日にワックス落としとブラシングをして滑走面を仕上げて練習に備えるルーティン。

オイルストーンでエッジを研ぎながら、そうか。これは刃物だと思ったのだった。農作業道具もメンテナンスしておかなければ。


案の定にんにく外しに飽きたちびが、動画をせびり媚びるかわいいなと思う。

バブル再開世界は動き出したが、夢中の隙に刃は光り、俺は整った。


2025/09/23


2025年

このくっそ暑い、まだ暑いにも関わらずTシャツの下に下着シャツを着るようになってしまった45の夏。自慢話と説教にだけは気をつけつつ、若干昔話はブログなんで許してほしいと思いつつ、それもなしにすると、衰えの話になってしまう事実が冒頭の表題。

そう。お腹が冷える。

お腹出して寝るなって散々言われたなぁ。

わざわざ腹巻き買ってこられたことあったなぁ。

そんな暑苦しいもん付けていられるか!と10代20代30代。40代前半までは。

汗っかきだったし。代謝いいほうだと思っていたし。

しかしついに理解できてしまった。

スタート地点に来てしまった。そんな気がした夜更けである。

秋夜長である。

夜温に切れのある風を感じることができるようになった。

しかし昼間暑い日だったので案の定、ちびが腹を出して寝ていやがる。

がっちりシャツinさせて、布団をかけてやった。

・・・腹巻き買ってやらんとな。

そういうことか。



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