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執筆者の写真飯島朋彦

ブルー・サタデイ

ほぼ年一回しか書かないブログにたどり着いてくださった方、ありがとうございます。

個人的な出来事も

事業としての有り様も

かなり動きのある年でした。


・3月に、2歳で生き別れた戸籍上の実父が亡くなり、それに付随する出来事があった。

・スタッフという言葉とそれに付随する関係性がたいへん嫌いになり、協力者と呼ばせてもらうことにした今年、今までで一番多くの人に協力してもらった。

・秋の最終から、大きな流通向けの出荷を辞めた。


いままで、「フェアである」ことに価値観の重きを置いて生きてきたつもりだった。

人との関係性には特にそのことを意識しているつもりだった。そもそもフェアではなくなりやすい利害関係や依存関係、雇用関係にこそもっとも注意を払ってそういうふうにならないように、線を引くことを重視してきた。つもりだった。

だが、わたしは、その生き別れた実父に対してフェアであったことは、ついに、一度として無かった。

彼の言葉を聞く機会を持たなかった。

そのように、積極的に自分の意志で選択した。

自分の意志で?

決めたことだ。

だが。

どの口がフェアでありたいなどと言うのだろう。自嘲せえ。とも思う。


離別当時のわたしと同じ2歳の息子を抱くわたしは、さらに乳飲み子であった妹を抱えて不安極まりない状況に置かれた母のとなりで、彼の言葉を聞くことは出来なかったおれはこんなに可愛いけどなぁ俺の息子は捨てられた。


ガザで自分の子供がバラバラに吹き飛んだら俺は、イスラエルを呪う。

ヴィクトール・フランクルに運ばれて、3月の日陰の畑で氷に閉ざされたマルチを剥ぐよう、鍬をふるいながら、ナチスを呪う。

はじまりに言葉を見つけられなければ無かったことになってしまう。それ以前は?


スタッフではない。協力してくれる人なんだ。その人の人生の一部を貸してもらえないかと、プロポーザルして、その時が来れば、離れていく。力を貸してくれた人々に感謝。


体調不良のチビに添い寝してブラックフライデーを利用しそびれた朝のブルー・サタデイに。


2023/12/02早朝

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